“運転見合わせ”のカギは新たに導入した「土壌雨量」

これまでは1時間に降った雨の量と24時間で降った雨の量を、運転見合わせの基準としてきました。しかしJR東海が新たに導入したのは「土壌雨量」。降った雨がどれだけ地面に染み込んでいるかを示す値、つまり”土地の水分量”を測ることで、細かく運転規制ができるといいます。

(JR東海 宮下さん)
「雨が降ると土の中に水分が浸透し、量が増えると土が不安定になり崩れてしまう可能性がある」

実際に去年小田急線では、台風による大雨の影響で、神奈川県内の線路脇の盛り土が崩落しました。新幹線でも盛り土の対策が課題でした。そこで。

(JR東海 宮下さん)
Q盛り土から出ている黒いパイプは何?
「これは盛り土の中の水分量を測るセンサー」

JR東海は静岡県内18か所の盛り土部分に水分量を計測するセンサーを埋め込み、大雨が降った際の土の中の水分量の数値を細かく調査することを始めています。