CBCテレビが製作したドキュメンタリー番組がヨーロッパ最大規模の国際映像祭で銀賞と特別賞を受賞しました。
日本時間のきょう、ドイツ・ベルリンで開かれた「ワールド・メディア・フェスティバル」にはことし、29か国から764作品がエントリーしました。CBCテレビが製作し、おととし放送した「僕と時々もう1人の僕~トゥレット症と生きる~」がドキュメンタリー部門「共生と多様性」のカテゴリーで銀賞を受賞。
さらに世界で見過ごされてきた社会問題への気づきを促した作品に贈られる特別賞「グローバル・アウェアネス賞」も全作品の中から唯一受賞しました。
(CBCテレビ 柳瀬晴貴 ディレクター)
「この作品がトゥレット症のさらなる理解につながることを願っています」
番組は、意思に反して大きな声が出たり、体が動いてしまう「チック」の症状が重い「トゥレット症」の若者たちの日常を記録したものです。140年前に初めてフランスの医師が報告した病気ですが、確固たる治療法はまだ見つかっていません。番組は患者らの苦悩をあぶり出し、病気の認知度向上に寄与した点などが高く評価されました。
