伊勢エビ漁などが盛んな三重県志摩市浜島町。海に面したこの町が抱えるのは、“放置された船”を巡る問題です。今、全国で対策が求められています。

(中道陸平記者 13日午前10時頃)
「こちら県が管理している港なんですが、10隻以上の船が放置されている状態です。海面を見てみると油のようなものが漂っているのもわかります」

三重県が上空から撮影した映像を見てみると、海の中に完全に沈んだ船が複数確認できるほか、船から漏れ出したとみられる油が海面を覆っています。

この港では、20年ほど前から船の解体を行う業者によって中古の船が持ち込まれるようになり、県は業者の代表を務める男性に船を撤去するよう指導してきました。しかし男性は4年前に亡くなり、男性が所有していた18隻のほか、所有者の分からない10隻の船が放置された状態になっていたのです。