日本でここしかない“オンリーワン”の「ゆとりーとライン」

開発が進み、人も増えるこの地域にとって欠かせない足が…今回注目する、高架の上を走るバス。
日本でここにしかないガイドウェイバス「ゆとりーとライン」です。

開業は2001年。北区の大曽根駅と守山区の小幡緑地駅を結ぶ12キロの区間に作られた専用の高架を走り、高架を降りた後は、普通の路線バスとして道路を走るガイドウェイバス。その仕組みは…

(大石)
「見た目は普通のバスと一緒ですよね。一般の道路もこれで走るのですか?」

(名古屋ガイドウェイバス 田中淳さん)
「一般の道路は"案内輪"をしまって走ります」

(大石)
「これが案内輪、車輪のように回りますね。この案内輪が通常のタイヤよりも外側に出てきている。レールに沿ってこの案内輪が回って走るということですね」

車体の前後左右合わせて4つの「案内輪」が、ハンドル代わりになって、高架上のレールに沿ってバスを走らせます。

(大石実況)
「私、何十年も名古屋市民ですが、ゆとりーとラインに乗るのは初めてです。ここから下り坂、急勾配になります。すごいすごい!運転手さん、両膝に両手を置いています。ギアだけ触っていますが、ハンドルは握っていません。アクセルは踏んでいるのですが、ハンドルは握らず、です。このレールに車体を委ねているわけですね。

ハンドルがいま左に勝手に曲がりました。これはレールに合わせていて、ハンドルは相変わらず握っていません。そしていま、終点の大曽根駅。小幡緑地駅からわずか13分で到着しました」