なぜマイナ保険証の「解除申請」も増えている?

では、解除申請が急増する原因を全国10万人の医師が所属する保険医協会に、きょううかがうと…。

(愛知県保険医協会 伊藤剛 事務局次長)
(Q:解除申請が増えているのはなぜ?)
「『マイナ保険証だけで受診するのは不安』という人が一定数いると思っている」

(Q:マイナ保険証だけで不安だと思う理由は?)
「トラブルが起こっている。実際に(機械で)読み取りを行ったが、うまく読み取りができなかったことや、医療機関でもシステムのトラブルを起こすと、再起動をかけたりするのに一定の時間がかかってしまうので、待ち時間が長くなる」

利便性や個人情報保護の観点などでデメリットを感じる人が解除申請をしていると見られます。

先月28日、立憲民主党は従来の健康保険証を復活させるための法案を提出しました。国民の利用率が25パーセントと低迷し評価できないという主張です。

(愛知県保険医協会 伊藤剛 事務局次長)
「(現時点では一本化に賛成できない?)できないですね。マイナ保険証を使いたい人は使えばいいけれども(従来の)保険証も残してほしい。何かあったときの保険にもなるし(従来の)保険証を使いたい人は、そのまま使える」

山梨の保険医協会の医療機関への調査では、マイナ保険証導入を受け「窓口業務に負担がかかっている」と答えたのは7割に上りました。課題が多い仕組みと言わざるをえません。

CBCテレビ「チャント!」2025年2月25日放送より