「名古屋市北区にあるクリニックに来ています。マイナ保険証が一本化されてから2か月以上が経過しました。使い勝手はどうなのか?現場で聞いてみます」

名古屋市北区の「かわなかクリニック」。

去年10月の取材では、マイナカードを読み込むカードリーダーの起動に18分以上もかかっていましたが、きょう改めて測ってみました。

結果は6分ジャスト、4か月前と比較して起動時間は3分の1までに短縮されていました。

仮に、診察時間中にこのカードリーダーのシステムの不具合が起こった場合、再起動の時間が長くかかり診察への影響が出ます。

一方、マイナ保険証は患者のこれまでの医療情報が記録されるので、医療従事者にとっても患者の容体を把握するのにメリットがあると言われていますが…。

(かわなかクリニック 佐野由衣 院長)
「急性期の病気、風邪などで受診された場合には、先週単位で出された薬は分からないので不都合があります」

(イメージ)

実はマイナ保険証に記録された患者の薬の情報は、すぐにアップされるわけではなく、数か月ほど前に処方された薬の情報までが表示されている状況だといいます。

このため、データとしては記録されていない処方薬と飲み合わせの悪い薬を意図せず処方してしまうおそれもあり、佐野院長は情報処理のスピード化が課題の一つと感じると指摘します。