観光業と水産業がしっかりタッグ

今回のPRのキーマンは、志摩の漁師・石川隆将さん。

(志摩市でカキの養殖を行う・石川隆将さん)
「商品を見てもらってファンになってもらって、旅行にも来てもらう。そういう人と人とのつながりを作っていくのが、これからのツーリズム(観光)には大事」

英虞湾で、カキの養殖をしている石川さん。昔ながらの稚貝を海中に吊り下げる垂
下式ではなく、海面近くで箱に入れて育てる新しい方法で、カキを養殖しています。水深が深いと酸素が少なくなり、生育に影響が出ますが、この方法だとその心配はありません。

石川さんにとってシンガポールでのPRは、インバウンドだけでなく、輸出も狙いの一つです。

(志摩市でカキの養殖を行う・石川隆将さん)
「真空パックなので、1年くらいは全然平気です。おいしい時期に、おいしいものを“時間を止める”ことで、地元に来た観光客の人たちに、喜んでもらえるように心がけている」

食品の冷凍加工会社も経営する石川さん。今回、シンガポールで提供した伊勢エビやカキも、細胞が壊れず、解凍しても鮮度が落ちない冷凍技術で、一旦冷凍して運んできました。これで志摩の海産物の輸出にもつながればと期待しています。

(志摩市でカキの養殖を行う・石川隆将さん)
「観光業と水産業が、しっかりタッグを組んでいく。最終的には、インバウンドとして伊勢志摩に観光に来てもらうところにつなげたい」