名古屋城天守閣の木造復元は…

そして最後は文字通りの「本丸」。

提供:名古屋市 製作:竹中工務店

名古屋城天守閣の木造復元!
減税との二本柱ともいえる、この一大プロジェクト。

(名古屋市 広沢一郎市長)
「江戸時代の姿の天守を復元し、将来的に国宝となり得る文化財としての価値を追求してまいります」

広沢市長の、この言葉に対し。

(自民 成田隆行市議)
「広沢市長もエレベーターは付けないという『こだわり』があるのでしょうか」

提供:名古屋市 製作:竹中工務店

議員からは、いわゆる「エレベーター問題」をただす声が。
前の河村さんは忠実な再建にこだわり、バリアフリーを訴える障害者団体との対立も起きていましたが…。

(名古屋市 広沢一郎市長)
「エレベーターにつきましては木造天守の梁(はり)・柱などを取り除く必要があるため設置しない方針としている。小型昇降機をできる限り上層階まで設置することについてチャレンジし、史実性とバリアフリーを両立させたいと考えている」

広沢市長はエレベーターは付けないとしながら、バリアフリーと再建を両立させると話しました。

さらに500億円とされる巨額の費用に関する質問も。

(自民 成田隆行市議)
「505億円だった名古屋城天守閣の木造復元の費用が、現在どのくらいになっているとお考えか」

(名古屋市 広沢一郎市長)
「建設物価や人件費などの価格高騰を見通すことができないため、お尋ねの事業費については現時点で想定することが難しい状況」

広沢新市長対市議会の第1ラウンドはここまで。
河村さん時代のようなバチバチの対立はありませんでしたが、このままソフト路線で進むのか。
公約実現に向け、その手腕が問われるのはこれからです。