60年 受け継がれてきた「職人の技」

山口県下松市にある山下工業所は「この顔」を作るために生まれた会社です。

藤井さんら3人で始まった会社は、新幹線と共に歩みを進めてきました。

(山下工業所 名誉顧問 藤井洋征さん)
「新幹線の型は、ものすごく変わってきた。そのほとんどをやってきたと思う」

山下工業所は「0系」から北陸新幹線の「E7系」まで、その「顔」を「打ち出し板金」の技術で作り上げてきたのです。

(山下工業所 名誉顧問 藤井洋征さん)
「(Q:プライドとか誇りはあった?)そりゃ、ありますよ。なけりゃ、やってはこられん。自分でも、よくやったと思う。感心する」

60年の長きにわたって、その技術は若い世代に受け継がれ、今なお製造する車両には、無数のハンマーの跡が、まぶしく光っています。