読書感想文は1枚2500円 忙しさから宿題“代行”を買う親も…

夏休みの宿題を"お助けする"というサービスも。

(宿題代行業者)「こちらが自分の作業兼事業室です」

その名も「宿題代行救急隊」。代表の荒木さんは7年前、この事業を始めました。

(宿題代行救急隊・荒木代表)「これらが今の中学3年生の課題図書です」

最も多い依頼は、読書感想文。受験勉強や部活動で忙しい子どもの保護者からの依頼がほとんどで、この夏、15人の宿題を代行しました。

 (宿題代行救急隊・荒木代表)「感想文と聞くだけで、全く手が動かないという、ある意味トラウマというかイップスというか、苦手意識を始めから持ってしまっているという方がほとんど」

依頼を受けると、まず荒木さんは本を買い、読み込みます。

次にリモート面談で、子ども自身から本に関連するエピソードを聞き取り、それを元に、指定された文字数で感想文を書きメールで送信。

最後の清書は本人にやってもらいます。

料金は、読書感想文が1枚当たり2500円。問題集やプリントは1000円です。

「前準備の方に時間をかけています」
「Q:常連客もいる? もちろん、います」

荒木さんの本業は塾講師。
感想文から英語に数学まで、多様な依頼に応えていますが、自由研究や図画工作は断っています。

「人に“全部”やってもらったものを自分が作業したという形で、学校に持って行くこと。これはある意味、人を欺く行為であり、幼少期からこれを覚えさせてはいけない」