絶対聖火を消さないための工夫
鍵となるのはその素材です。
(新富士バーナー開発部 山本潤係長)
「筒の中にメッシュの金属は入っている。これがプラチナ。メッシュの表面で見えない火が継続して燃え続ける。それが消えない秘密」


秘密は網目状のプラチナです。プラチナは触媒反応で燃焼が続くため、雨で濡れても水だけ蒸発し、火は消えません。
扇風機の風で実験してみました。通常のバーナーは火が消えますが、トーチの火は消えないのです。性能実験では1時間に約50ミリの激しい雨が降っても、風速約17メートルの風が吹いても大丈夫だったといいます。


そして、こんなこだわりも。
(新富士バーナー開発部 山本潤係長)
「筐体(きょうたい・機械を収めた箱)の後ろにスロット(切れ込み)がある。ここから炎が、旗がたなびくような形で出てほしい」
燃焼部の横には切れ込みがあり、走ったときにここから見える聖火は国旗をイメージできるということです。

「ワクワク感が増してきた」
迫ってきた開会式について26日。
(新富士バーナー開発部 山本潤係長)
「近づくにつれて日に日にワクワク感が増してきた。それがまさに今晩となって、より強くなっている」

“メイドイン愛知”の技術が支えるトーチ。史上初の屋外での開会式で、聖火台に灯される瞬間にも注目です。