「調子がいいときは見た瞬間に、良い手が見えてくる」
(若狭)棋士の調子がいい、悪いはどういう症状で現れてくるものなんですか?
(杉本八段)ある盤面を見たときの、手の見え方のスピードですね。調子がいいときは見た瞬間に良い手が勝手に見えてくるんですよ。調子がいいときって、むしろ先を読まないというか、そんな深く読まなくてもわかるんですよ。この盤面はここしかないなって。悪いときは迷っちゃうから、考えることが多くなる、長考が多くなる。
(若狭)藤井七冠は、長考が長い棋士ですけど、えてして長考が多いというのは、ちょっと危険なサインというか…連続長考というのは特によくなかったりします。
(柳沢)藤井七冠は今回、史上最年少の「永世称号」を獲得しました。今までの永世称号の最年少記録というのが、1位が中原誠さんの23歳11か月でしたが、藤井七冠は21歳11か月で、2年ぐらい最年少記録を更新したことになります。
