「速度がある泥水はコンクリートも破壊してしまう」

元々、砂丘の上に築かれた内灘の街。斜面の下へ向かって液状化した地盤そのものが押し流され、上に載っている道路や家を破壊しました。

(住民)
「ここは全部コンクリートだったんですが、全部割れて吹き出して砂が出てきた。最初は怖くて踏み込めなかった」

(大石アンカーマン)
「砂って柔らかいものじゃないですか。この柔らかいものが、コンクリートで強固な物をぶち破るんですね?」

(名大・福和名誉教授)
「泥水の濁流のようになったんじゃないですか。速度がある泥水がくれば、コンクリートも破壊してしまうのでは」

長い間にこの土地がどのような場所であるのかの記憶も薄れていた中、液状化への対策もほとんど行われていなかった上の被害と言えます。

(大石アンカーマン)
「ここに住むことはなかなか難しいですか」

(名大・福和名誉教授)
「建物の中がどれくらい傷んでいるか、基礎がどのくらい傷んでいるかによって、ジャッキアップして平らにもってこられるかが決まると思う」

(大石アンカーマン)
「まだまだ時間がかかりそうですね」

(名大・福和名誉教授)
「ずいぶん時間がかかるでしょうね」