震度6強の揺れでも、棚から物ひとつ落ちなかった病院

建物やインフラの耐震化、物資の備蓄など、来る南海トラフ地震への備えを改めて考えさせる今回の災害。

各地で医療サービスがストップする事態も起きましたが、事前の備えで、元通り機能出来た病院が。

七尾市の恵寿総合病院。

【石川県七尾市 2月5日】
(恵寿総合病院 神野正博 理事長)
「ここは全然、棚の物一つ落ちなかった。ただゆらゆら揺れているだけ」

七尾市は震度6強に見舞われ、建物1万2000棟余りが全半壊。
今も広範囲で断水が続いています。しかしここでは…。

(恵寿総合病院 神野正博 理事長)
「手術室が4室ありますが、発災当初から手術は可能でしたし、いま七尾市はまだ断水中ですが、普通に手洗い用の水が出ています」

地震当日から水(地下水)や電気も使えたため、手術や出産もできる体制で、住民の避難場所にもなりました。なぜそう出来たのか。

その秘密は、病院本館の地下に。