遠方から祭りに参加する人を家に招く「宿元」という習わし
13日、愛知県清須市のある家には、大桒さんが神男に選ばれたことを喜ぶ人達の姿が。
(橋本強さん)
「感無量だったと思います」
大桒さんにとって、ここ橋本家は、祭りの期間中お世話になる「宿元(やどもと)」という場所。宿元は、よそから祭りに参加する人のために、古くから続く習わしです。
小学5年生の時から20年以上祭りに参加してきた大桒さんは、いまでは家族同然の存在です。


神男は、19日から祭り当日までの3日間、身を清めるために神社の儺追殿(なおいでん)に入りますが、実の親は神社に入ることを禁じられるため、宿元の橋本さんが代わりに神男の様子を確認する「親代わり」を務めます。
大桒さんを、長年我が子のように思ってきた橋本さんも嬉しそうです。

(“親代わり”の橋本強さん)
「普通なら1回、2回で諦めるところを4回までチャレンジして、本当に自力で引き当てたからね。すごくうれしくて」

橋本さんの息子で大桒さんと同い年、いわば兄弟同然の淳さんは。
(「宿元」橋本家の長男 淳さん)
「(大桒さんの)顔つきが全然違いますね。先頭で笹持って声出して、やっているっていうのが僕の中の“大桒佑起”。法被を着て出ていくときは、いままで知っている大桒佑起じゃなくて『国府宮の神男』っていう顔に変わるので、その時は『神男なんだな』って」

