妻を亡くし、駒と将棋盤の提供に迷いも 提供を決めた理由は…
2009年から地元での対局に将棋盤と駒を提供してきた塩井さんでしたが、妻の死に直面し、いつも通り提供することに迷いがあったと言います。

(塩井一仁さん)
「悲しいことがあったので、今年は提供するのはやめておこうと思っていました」「(妻は私が将棋に熱中することを)好意的に思っていたのかなと思い直して、棋王戦への盤駒提供を今年もやらせていただこうかなと」
亡き妻への思いに背中を押された塩井さん。

あの地震を乗り越えた「駒」と「将棋盤」を棋王戦の大勝負に提供することを決めたのです。
(塩井一仁さん)
「この盤と駒で(棋王戦を)彩ってほしい。皆さんが元気になる復興の契機になればと思っています」
将棋盤と駒は、対局前日の2月23日に検分が行われた後、24日に金沢市で行われる対局に使われる予定です。











