妻・小田ゆか子さん
「事実婚だとシングルマザーのような扱いを受けて点数が上がって保育園に入りやすくなるのではないか?と聞かれることもありますが、そういうことはなかったです。」

夫・大里学さん
「保育料も二人の収入の合算で決まりますし、そこは法律上の結婚と変わらないですね。」

妻・小田ゆか子さん
「一旦離婚して別の住所にした方が点数が高くなるからと、テクニカルな離婚をする人もいる…というような話もあるので、事実婚というと『保活が楽だったでしょ?』なんて言われることもありますが、そこにおいては何かメリットがあるわけではなかったですね。」

「家族とは何なのか」改めて考えるきっかけに

「事実婚」を選択したことについて赤裸々に語ってくれた学さんとゆか子さん。
二人は決して事実婚を推奨しているわけではなく、多様な家族の形、選択肢の1つとして捉えてほしいといいます。

夫・大里学さん
「家族が当たり前に、そのままであれば家族ですみたいな状態から、1回そうじゃないところに身を置かれるので、なんか変な話ですけど『家族とは何なのか』『親子とは何なのか』『夫婦とは何なのか』を1回自分たちで咀嚼しなきゃいけなくなる。
それは我々にとっては楽しいこと、大切なことだし、前にすすむきっかけというか、推進力になる感じがしています」

時代の変化に伴って、多様化する家族の形。
これからの時代を生きるヒントも隠されているかもしれません。