爪を噛む癖は「爪噛み症」や「咬爪症(こうそうしょう)」と呼ばれる病気の一つです。
実は、記者自身も爪噛み症の当事者。幼少期~大学まで10年以上の長い間、爪を噛む癖が治らず、やめたくてもやめられないという気持ちが痛いほど分かるのです。
なぜ爪を噛んでしまうのか、皮膚科医と小児科医、両方の観点から話を聞きました。


▽「爪噛み症」とは

爪噛み症とは、どういった病気なのでしょうか。皮膚科医に話を聞きました。


近畿大学医学部皮膚科学教室 大塚 篤司 主任教授
「『爪噛み症』は、『皮膚むしり症』や『抜毛症』とか一緒に括られるんですけど、不安になったりストレスを感じると、無意識のうちに、爪噛んだり、むしったり、毛を抜いたりとか精神疾患に含まれる病気です。自分の爪や皮膚を傷つけることで気持ちが安定するといわれています。

皮膚科や精神科で見たりするような疾患で、いろいろな説がありますが、基本的にはストレスや不安に対して、対処的に無意識のうちにそういう行動をしてしまうといわれてます」