事実婚の場合、社会保険は法律上の婚姻と同じくどちらかの扶養に入ることができますが、配偶者控除や医療費控除など、税制上の控除を受けることができません。
また、どれだけ長く夫婦として過ごしたとしても、遺産の相続権はありません。
遺言書を残すことで相続することも可能ですが、こちらも税制上の優遇が受けられず相続税がかかってしまうといいます。

夫・大里学さん
「最初の『名字を変える』ことに伴う手続きはなくなるんですが、事実婚であることで、後になって様々な法律上の手続きや確認が必要になる。例えば、パートナーの手術の同意であったり、遺産のことであったり、法律上の結婚をしていたら何もしなくてもクリアできることが、事実婚ではそうはいかないということが多いと思います。
僕はそういう細かい確認が嫌いではないし、むしろ面白いと思う方なので苦にならないですが、そうじゃない人にとっては大きな課題になるかもしれません。」
事実婚は「保活」に有利?
特に都市部での待機児童問題が深刻な今、事実婚だと「保活」において点数が高くなるのでは?との意見もあるといいますが…
(※保活:子どもを保育園に入れるために保護者が行う活動のこと)