雨がなかなか降らない山陰地方。
このまま雨が降らない場合、鳥取県西部の水がめ「菅沢ダム」が8月8日に干上がることが分かりました。
太平洋側では大雨となった台風4号の影響ですが、山陰地方には恵みの雨は降りませんでした。

小林健和キャスター
「きょうの松江市内、上からは太陽の日差し、そして下からはアスファルトの熱気と燃えるような暑さです」

5日の山陰地方は、島根県の出雲で35.7度の猛暑日となるなど、各地で厳しい暑さとなりました。

こうした中、鳥取県西部の水がめ「菅沢ダム」をめぐり、厳しい状況が明らかになりました。
鳥取県最大の菅沢ダム(鳥取県日南町)では、6月29日の時点で、貯水率が平年の半分の24.8%でした。
5日、国土交通省日野川河川事務所(米子市)で開かれた、日野川流域水利用協議会で発表されたのは…

担当者
「8月上旬、8月8日になくなります。菅沢ダムに水がないんです」

菅沢ダムの貯水率は5日時点で14.9%にまで減っていて、5日午後から、放流量をこれまでの半分に減らしました。

米川土地改良区 松岡正躬 理事長
「最後の境港市の方まで、水量が少ないと、なかなか水が届かなくなってきている状況です」

菅沢ダム(6月29日撮影)


さらに、このまま雨が降らないと、8月8日には貯水率が0%になり、ダムが干上がるということです。

下流の日野川では4日から取水制限を15%に引き上げていますが、今後も制限を強める可能性が高まっています。

米川土地改良区 松岡正躬 理事長
「特に下流の弓浜地区は砂洲ですので、水がないと草丈も伸びません。こういう状況でその時期をこれから迎える状況です」

鳥取県西部の水不足は深刻な局面を迎えつつあります。