タブレット端末などを製造する三洋テクノソリューションズ鳥取が、敷地内にある古い建物を交流や人材育成の拠点として活用することになり、このほど開所式が行われました。
この古い建物、実は…。
鳥取三洋の流れをくむ三洋テクノソリューションズ鳥取。
敷地内にあるこの古い建物を活用してオープンさせたのが、「ビジョナリーコラボレーションセンター」です。
6月30日、関係者がテープカットをしてオープンを祝いました。
センターのテーマは、日本のものづくりの伝統を伝えること。
色んな人がそれぞれの目的を持って集まる場所で、ベンチャーや事業者のものづくりやワーケーション、大学などの研究のサポート、学校のものづくり授業、地域の人たちのITリテラシー教育と、幅広い活用が想定されています。
広く見渡せる空間に、テーブルやいす、ソファなどを配置し、居心地よく過ごせるようになっています。
三洋テクノソリューションズ鳥取 木村裕一社長
「私共ひとりでできることは限られていますので、全国の様々な企業あるいは地域社会の方々とともに、オープンイノベーションによって価値ある製品サービスを生み出していきたい」
実はこの工場がある場所は、明治時代に旧日本陸軍の鳥取第四十連隊が置かれたところ。「ビジョナリーコラボレーションセンター」の木造建築は、100年以上前に建てられた兵士の宿舎「兵舎」の建物だったのです。
三洋テクノソリューションズ鳥取 木村裕一社長
「こうした歴史ある外観の中に居心地の良い、まさに世界中のIT企業の方々がここに集まって、どんどんアイデアが湧いてくる、そんな空間を作ったつもりです」
歴史ある建物が産業や人材を創造する未来づくり拠点として、新たな役割を果たすことになります。