全国的に新型コロナウイルスの感染が拡大傾向となる中、鳥取県ではある作戦が発動しました。
7月2日、鳥取県日吉津村のイオンモール日吉津。多くの人が訪れる大型ショッピングセンターで、ワクチンの接種会場が設けられました。
接種した人
「この間メガネ買いに来た時に、ここで(接種を)やってるなっていうのがあって、接種が5月の券が来てたんですけど、行きそびれてどうしようかなと思ったときにこういうところ見つけて来たって感じです」
行きやすい場所で、行きやすい時間に接種をする。こうした取り組みは、鳥取県が始めた「真夏のワクチン大作戦」の一環です。
鳥取県ワクチン接種推進チーム向井京子課長補佐
「夏休みに向けて、子どもさんや親御さんの活動が盛んになられる、それを見越して是非みなさんの活動が盛んになる前にワクチンを考えて頂きたいという思いで、この名前を考えました」
ショッピングセンターのほかにも、県営接種会場の一部で、週末に夜間の接種を実施したり、車内で接種が受けられるワクチンバスを市町村や企業・学校に派遣したりと、あの手この手で接種を推進しています。
その背景となるのが3回目の接種率。
鳥取県ワクチン接種推進チーム向井京子課長補佐
「やはり若い世代の方、働き盛りの方の接種が進んでいないことが一番大きな問題だと考えています」
6月末のワクチン接種率は、鳥取県全体で61.2%ですが、12歳から19歳は31.4%、20代30代は46%程度と、若い層の伸び悩みが目立ちます。
更に高齢者の4回目接種も、この夏多くの人が接種の時期を迎えます。県内の感染状況も、再び拡大の局面となりました。
鳥取県ワクチン接種推進チーム向井京子課長補佐
「みなさんがこれだけお忙しい中でおられますので、なるべく行きやすい、そして気軽に来て頂きやすい環境を作ることが大事かなと思っています」
イオンモール日吉津の場合、接種券と身分証があれば当日予約も可能。
接種を受ける人の利便性を最大限考えた「真夏のワクチン大作戦」に期待がかかっています。