島根県の丸山達也知事は22日の定例記者会見で、今年4月の全国学力・学習状況調査で正答率が半分程度の問題があったことを挙げ、学校現場の負担軽減を求めました。
俎上に上げられたのは小学校6年算数の「椅子4脚の重さは7キロ。この椅子48脚の重さは何キロですか」という内容の問題です。
知事は、48脚を4脚で割って12倍と分かれば、7キロの12倍で暗算でも答えを導けるとして「掛け算とか割り算とかっていうものを日常生活で使おうと思った時に、その能力を試すのに正にうってつけの問題でしょうね」と、設問それ自体は高く評価したうえで、次のように述べました。
島根県 丸山達也 知事
「その問題の最大の問題は、その正答率が全国平均55%だってことです」
「できた方が良い、確かにできるんだったらできた方が良いよね、というのを沢山突っ込んで、その結果できないといけないことができなくなっている」
「過剰になっている教育プログラムを見直して、基礎学力の提供っていうか習得に重点を当てる。それでできない子どもに対する、ちゃんとフォローアップができる時間を確保する。学校の先生がそういうフォローアップができるように時間を作ってあげる(ことが必要)」