早くも真夏の暑さが続いているこの時期、子どもの体調変化に注意が必要です。
ただの頭痛かと思いきや、自覚症状のないまま熱中症と診断されるケースが相次いでいます。
鳥取県米子市内の小児科クリニックで取材すると…
米子こどもクリニック 田本直弘 院長
「気温が高くてジメジメしてますよね。そういったところで熱がこもりやすくて熱中症のような症状の方が散見されます。ただだるいとか、なんとなく頭が痛いとか、きのうはずっと家にいました、みたいな方も結構いらっしゃって、ほぼ自覚症状がないですね」
子どもが頭痛を訴え、風邪かなと思った保護者がクリニックを訪れると、まさかの診断。
いつの間にか熱中症になってしまっていたというケースが相次いでいると言います。
一体なぜ、こうしたことが起こるのでしょうか。

米子こどもクリニック 田本直弘 院長
「湿度が高いと空気中の水の量が多いので、そこに向けて肌から不感蒸泄といって、人間は水蒸気を出しているんですけど、これが出て行きにくいんです」
湿度が高いと、身体に熱がこもりやすく、さらにジメジメとしていることから、特に子どもやお年寄りは自分の脱水にも気付きにくいと言います。
エアコンの利用やマスクの適切な着脱、それに水分補給などが大切ですが、ここにも注意点が…
米子こどもクリニック 田本直弘 院長
「コーヒーとか緑茶とかを飲んで水分を摂っていると思われる方がおられますが、利尿作用があって、飲めば飲むほどおしっこで出てしまうので、体にとっては飲めば飲むほどマイナスになるんですよね。熱中症および脱水のリスクは上がります」
いつの間にか熱中症に…、そんな事態から子どもを守るため、スポーツドリンクを飲んだりすることも大切だということです。