ふじい動物診療所 藤井浩平 獣医師
「小学生の頃に、”兼高かおる世界の旅”という番組をやっていたのを毎週一人で起きて見てて。都会の憧れもあるんだけど、あまり人が行かないような場所に対する興味がすごくある。原点みたいな番組です。」
こうしたきっかけから、毎週金曜だけは自然豊かな日南町で、動物たちの診察にあたることにしました。
実は、日南町にはこれまで動物病院が1件もなく、飼い主は通院のため米子市などに行く必要がありました。
来院した人は
「助かります。本当に助かります。高齢犬になると日々体調も変化するだろうし。」
「日野町や米子に出ることを思えばすごく楽になります、助かっています。週1といえども、我々にとっては安心できる。」
町内唯一の動物病院として、すでに、町の人や動物たちから大いに頼りにされているようです。
ふじい動物診療所 藤井浩平 獣医師
「米子で二人体制のときは一日だいたい100件ぐらい来るとして、1人で診るのは50件ぐらいですかね。日南町だと4時間で5件とか。ただ、一人なので、ありとあらゆること、洗濯も、こういう滅菌もして、掃除もして…という感じです。」

米子市の病院と違い、ここには助手や看護師もいません。
診察以外の業務も含め、一人で病院を切り盛りする藤井さんの元には、山あいの町ならではの依頼も飛び込んできます。