「ピノ・ガール」。
なんともかわいらしいネーミングですが、スイカの新品種の名前です。
そして、このスイカの栽培に取り組む一人の女性。ある方法でスイカに愛情を注いでいます。


両手でスイカを抱え熱唱するのは、平田美貴さん(40)。かなりの腕前です。夫の政さん(41)と共に、鳥取県北栄町で農家を営んでいます。

美貴さんがなぜ、こんなに歌がうまく畑で熱唱しているのか?それは後ほど…。

まずは気になるこのスイカ。大きさは小玉です。
鳥取県北栄町といえば、「大栄西瓜」の生産地ですが、これは、大栄西瓜ではありません。

平田政さん
「小玉スイカになります。ピノ・ガールっていう品種」

その名も「ピノ・ガール」。
おととしから商業出荷が始まった新しい品種です。

記者 土江諒
「すごくジューシーで、甘さもすごい。しかも今、種食べれちゃったんですけど」

種の大きさは、通常の小玉スイカの4の1。そのため、種も食べられるんです。また、糖度は大栄西瓜とほとんど変わりません。

平田政さん
「今年初めて作りました。妻が腰が悪くて、大玉スイカだと負担がかかるんで小玉スイカにした」

しゃがんだ状態で作業をすることが多いスイカ栽培。大玉となると体への負担が大きく、特に生産者の高齢化も進む北栄町では、手入れ・収穫がしやすい「ピノ・ガール」を育てる生産者が増えてきているんだとか。

平田美貴さん
「スイカを食べて喉を潤した後に歌を歌うので、スイカもパートナーです」

そして、気になる歌うまの美貴さん。
実は19歳のころ歌手を目指し東京や大阪で活動を行っていました。
その後、30代で農家に嫁ぎましたが、
今でもその美声は変わらず、畑というコンサートステージで自慢のパワフルボイス作物に届けるのが日課となっているんです。

平田美貴さん
「(歌を)聞かせて一生懸命育ってくれた食べ物が、たくさんの皆さんに届いて、皆さんが美味しいって食べて下さったらいいかなと」

歌うま農家が作る新品種の小玉スイカ「ピノ・ガール」。
現在は北栄町の道の駅で購入でき、来年以降はオンライン販売も検討しているということです。