病気が、進行しています。
加治川健司さん
「いいときはなんでもないんですけど悪くなるともう本当にソファで横になっている感じですね」
加治川さんは、過去に2回抗がん剤治療を行いましたが完治に至らず、3回目の治療は行わないという選択をしました。

加治川健司さん
「自分は3回目の治療をしなかったことをずっと後悔…ではないんですけど、これでよかったのかな、と、ずっと思っているんですよ」
今年2月にはこう話していた加治川さん。医師からは、治療を続けてもがんが治る確率は10パーセント以下と告げられました。無菌室で家族とも会えない入院生活を余儀なくされます。
治る確率が低いのなら、家族と多くの日々を過ごしたい。
悩みぬいた末、加治川さんは、もう治療はしないと決断したのです。
加治川健司さん
「うーん。あまりあそこが痛いここが痛いと言いたくないっていうか。治療しないという選択をしたのは自分なので、それを家族の前で、あそこが痛いここが痛いというのはあんまりよくないので、言わないようにしています」
それでも、靖子さんは気がついていました。
妻・靖子さん
「なるべく多分心配させないように言わないようにしていると思うので。私が聞いても”大丈夫”としか言わないんですけど、たまにだるそうになって横になっている時間が、少しずつ増えています」
そんななか、加治川さんたちは、春から家族で新たなことに挑戦しています。