クッションドラムがジャンプ台となって側壁を乗り越えてしまった可能性。

高速道路の分岐付近は最も交通事故が多い場所の一つであることから、車両の衝突事故や接触事故の衝撃を緩和する「クッションドラム」が複数置かれているといいます。

当時、事故現場で撮影した映像を確認してみると、確かに分岐付近に警察官らがいて、そこに複数のクッションドラムが置かれている様子が確認できます。

つまり、本来は事故防止のために置かれているクッションドラムが、今回の事故では高架橋下へ転落した原因につながってしまった可能性が考えられるというのです。

元千葉県警交通捜査官 交通事故鑑定人 熊谷宗徳さん
「高速道路ですから、当然スピードが出ています。速度が出ている状態で側壁に衝突してしまうと、その場で車体は止まってしまいますし、おそらくそこで死亡事故ということになってしまいます。
だから衝撃を吸収しようということでクッションドラムが複数置かれているんですけど、今回のようにクッションドラムがジャンプ台になってしまうようなケースもあるんだということは私もびっくりしています」

事故の原因などについては引き続き警察が慎重に調べています。

高速道路では、あらかじめ目的地までの経路や、降りるインターチェンジ、合流するジャンクションなどを確認するなど、焦って運転しないように走行することが大切です。