取材班が事故現場の山陰道を走行してみると…
小崎純佳キャスター
「こちらが事故が起きた高架橋付近です。道路脇にはコンクリートの壁があります」

現場はインター出口の車線が分かれる分岐点付近で、周辺には壁が突き破られたりしているような箇所は見当たりませんでした。
警察によりますと、車は琴浦船上山インターから西へ向けて進行中、赤碕中山インターの出口付近で本線と出口の分岐に衝突し、そのまま高架橋下に転落したものとみられます。
しかし現場の山陰道の側壁は高さ1.4メートルほどあります。どのように壁を越えてしまったのでしょうか。
元千葉県警交通捜査官で交通事故鑑定人の熊谷宗徳さんは、いくつかの理由から、車は分岐点に置かれていたクッションドラムに衝突し、クッションドラム、さらには側壁を乗り越え、高架橋下に転落した可能性が高いと指摘します。

元千葉県警交通捜査官 交通事故鑑定人 熊谷宗徳さん
「画像を見ると転落した車の車底部ですね、車の底の部分のフロントバンパーの下のところに、クッションドラムの破片が刺さっていたんですね。さらに車底部のフロントの部分、ボンネットの下部分が上に押し上げられていたんですね。
それは下からの圧力、押し込みがないとそういうことにはならないので、クッションドラムに乗り上げてしまって、それがジャンプ台のような形で側壁を乗り越えてしまったのではないかと考えられます」