松江動物病院(島根県・松江市)の河合院長によると、調べた中でも70以上の植物や果物などが犬や猫にとって「毒」となり得る成分が含まれていると言います。

では、アジサイはどのような症状を引き起こすのでしょうか。

松江動物病院 河合賢治 院長
「アジサイは毒の成分として青酸配糖体・アミグダリンという物質が含まれていて、犬や猫の口に入ると消化液で代謝され青酸カリと同じ青酸に変わります。これは猛毒ですから下痢嘔吐、それで済まない場合は死亡してしまいます」

アジサイの葉に含まれる毒性のアミグダリン。
誤って食べた場合、体内で分解され青酸となり、中毒症状を引き起こす可能性があると指摘します。

松江動物病院 河合賢治 院長
「毒性物質は、ある程度の量が体内に入って毒として強く働くので、アジサイの場合、直接口に入れるぐらいの量が入らないと毒としては強いものではないと思います」

また、ツツジやフジといったポピュラーな植物も、犬や猫が誤って食べてしまうと、嘔吐や下痢、呼吸停止などの中毒症状を起こすおそれがあると言います。

そして、猫は「ユリ」に注意が必要です。