プロジェクトのテーマは「変人」育成です。
島根県出雲市に本社を置く山陰パナソニックが、大学などとタッグを組み、社員の個性を生かした人材育成プログラムをスタートさせました。

12日、松江市で会見した山陰パナソニックの渡部社長は、このように切り出しました。

山陰パナソニック 渡部幸太郎社長
「今回、変人類学プロジェクトを開始をさせていただきたい」

「変人類学プロジェクト」とは一体?

東京学芸大学多文化共生教育コース 小西公大准教授
「我々、『変さ値』と言ってます変人の方の変さ値。変さ値を少しずつ高めていきながら、新しいモノを生み出すための土台作りにしていきたい」

「変人」とは、標準の価値観に左右されず、変化に対応できる人材を指します。

山陰パナソニックが、地方で戦える新時代の人材を育成しようと、東京学芸大学、そして多くの政治家を輩出する松下政経塾とタッグを組み育成プログラムを開発しました。

山陰パナソニック 渡部幸太郎社長
「今回のプロジェクトは、一切目標を設けず自由闊達に物事を考えて、目的を超える成果を出していく奇想天外なプロジェクト」

プロジェクト期間は3年間。入社4年目までの若手社員7人が選ばれ、課題となるテーマは設けますが、アプローチの方法は全て自由。県内外で様々なフィールドワークを行います。

山陰パナソニック 渡部幸太郎社長
「人と違う変さズレみたいなものをビジネスの世界に持ち込んで、イノベーションをいっぱい起こしていこうと思う」

世の中が急速に変貌していく昨今、既成概念を変える人材が育っていくか注目が集まります。