3月に入りまた値上げ。
とどまることを知らない値上げラッシュですが、中でも影響が大きいのが多くの料理に使う卵、そして、比較的リーズナブルな鶏肉。
この2つがかかせないあの料理を出す店では頭を抱えています。


島根県松江市にあるスーパー。
実はいま、家計の味方のあの食材に異変が起きていると言います。

みしまや学園店 増原孝志さん 
「去年に比べましてむね肉・もも肉につきましては約3割ほど上がっております。手羽元とかささみは約1割~2割ほど値段が上がっている形となっております」

そう、鶏肉です!

から揚げなどみんな大好きもも肉、そして安価でヘルシーなむね肉。これらを中心に価格が高騰しているのです。

みしまや学園店 増原孝志さん
「背景としてはやっぱり昨今の円安もありますし、ウクライナ情勢とかもありまして、どうしても農家さんも飼料(高騰)とかで経営がひっ迫している状況」

この影響をもろに受けているのが…。

さんぽう 洋谷純さん
「うちが売ってるのは鶏しかないもんですからモロかかってきますよね」

鳥取県米子市にある人気の鶏料理専門店「さんぽう」。

この店でも鶏肉の仕入れ価格が今週から2割ほどアップ。鶏肉の値上げは
実に5~6年ぶりだということです。

店の人気メニュー「親子丼」。
地元産の鶏肉をふんわりと卵でとじた極上の一杯。

キャスター 小林健和
「めちゃくちゃ美味いですね。トロットロッの卵に鶏の旨味が、最高ですね」

この親子丼。いまWパンチを受けています。

さんぽう 洋谷純さん
「卵がとっても上がってまして、これが6割7割8割って感じでとっても高いです」

親子丼にかかせないもう1つのもの「卵」。
鶏インフルエンザの影響などで価格上昇が続いていて、2月の卸売り価格は過去最高値を更新し去年の約2倍に。店では頭を抱えています。

ところで、鶏肉は3月以降も高値で推移するとみられていますが、スーパーではある商品をすすめています。

みしまや学園店 増原孝志さん
「おすすめといたしましては、こちらのブラジル産の若鶏もも肉となっております」

一時は倍近くまで高騰していた外国産の鶏肉が落ち着きをみせていて、国産が上がっているいまお買い得だということです。

4月以降も聞こえる値上げの足音。暗いトンネルの出口は見えません。