こちらの幾何学的な独特の形状の物体。
「ビスマス」というレアメタルから人工的に作りだされた結晶です。この「ビスマス」を夏休みの自由研究の題材にした小学生を取材しました。

タイトル「ビスマス結晶50個大調査!」。

すっきりしてて見やすいこちらのポスターを制作したのが…

島根大学教育学部附属義務教育学校前期課程 5年 清水孝平くん
「『ビスマス』の重さと色と形がどういう風に関係しているのかまとめたポスターです」

松江市の島大附属義務教育学校に通う清水孝平くん、小学5年生です。

夏休みの自由研究として「ビスマス」という金属の重さや形、色などを傾向を分析しその成果をまとめました。

島根大学教育学部附属義務教育学校前期課程 5年 清水孝平くん
「融点が、溶ける温度が低い金属で、酸化すると綺麗な色が出る金属」

そもそも「ビスマス」とは日本語名で蒼鉛と呼ばれる希少金属・レアメタルの1つ。

融点は鉄の5分の1以下、およそ270度と低くカセットコンロの火にかければ簡単に溶かすことができ、私たちの身近なところではスプリンクラーなどに使われています。

火を止め、余分な膜を取り除いて温度が下がるのを待っていると…幾何学模様の独特な形状で虹色に輝く神秘的な見た目の結晶が現れました。

島根大学教育学部附属義務教育学校前期課程 5年 清水孝平くん
「初めて見たのが1年生の時で、3年生の時から作っている。価値が高いしキラキラしてて良いから」

小学校1年生でビスマスと出会った孝平くんの科学への興味はどんどん広がり、これまでに元素周期表の標本作りや分子構造の模型作りなどにも挑戦してきました。

そして最近、再びビスマスへの情熱が再燃し、今年の自由研究の題材にしたということです。

SUN in SCIENCE 井上太陽 代表取締役  
「一つ決めたことにマニアックに突き詰めていくタイプなので、ハマったことはその道1本でかなり深くまで潜るタイプの子ですね」

孝平くんが幼稚園の時から通っているのが松江市にある探求型スクール「SUN in SCIENCEチャレンジラボ」。
代表を務める井上さんは元県立高校の教員で2019年にスクールを開校し、現在はレベル別に2つのスクールで指導しています。

SUN in SCIENCE 井上太陽 代表取締役  
「子どもたち日常の中で『僕は虫が好き』だとか『結晶が好き』だとか『絵が好き』だとか、色々あると思うが、それを伴走して伸ばしてあげる場所がないので、機会を作ってあげたりとか、出会いを作ってあげるのが大切なことかと思う」

このチャレンジラボでは「やってみたい」という気持ちがあれば探求する題材はなんでもオーケー。
ということで日曜劇場「VIVANT」の第1シーズンにも登場した鉱物・フローライト磨きに勤しむ子や…

受講生
「このちっちゃいミョウバンから、あの大きな石を作る一番最初の段階をやっている」

こちらの男の子はミョウバンの結晶づくりに熱中していました。

そして、スクールではこんな会話も。

「これ結構安いな」

Q:孝平くんに何見てるの?
「ミョウバンのメルカリ。値段見てる。売るから」

見ていたのはフリマアプリ。ビスマスやミョウバンの結晶は観賞用として人気が高く、高価で取引されているといいます。

やることなすことが皆、小学生離れしています。

そこで孝平くんに聞きました。将来は何になりたい?

島根大学教育学部附属義務教育学校前期課程 5年 清水孝平くん
「お医者さんになりたい」

将来の夢はお医者さんという孝平くんが作ったビスマスは、来月中旬に大阪府で開催される鉱物や化石などの展示販売会に出品されるということです。