連日の猛暑日に加えて梅雨明け以降、まとまった雨がほとんど降っていない山陰地方。各地の水がめとなっているダムも貯水率が低い状況が続いていて、今後もしばらく雨の予報がないことから、担当者の気をもむ日々が続いています。
記者 安松裕一
「鳥取市の殿ダムです。水位が少しずつ下がってきているということで、陸地が見えている部分もあります」
鳥取県東部の水がめの1つ鳥取市国府町にある「殿ダム」。
千代川水系袋川の上流にあり、水道用水や工業用水を供給しています。
3日正午時点の貯水率は80%で、取水制限などをするレベルではありませんが、今年は梅雨明けが早く流域の7月の雨量は例年に比べかなり少なくなっていて、日ごとに貯水率が下がって来ています。
殿ダムで貯水率が50%を下回ったのは最近では令和元年のこと。
流域ではもし貯水率が60%を切る見込みとなれば、取水制限の検討を始めるということです。
殿ダム管理支所 小田健二 支所長
「雨が降らなければ貯水位が少しずつ減っていって、地域の水利用協議会ななどを通じて節水の呼びかけをするかもしれませんので、その際にはご協力よろしくお願いします。恵みの雨が降ればいいなと思っています」
一方、こちらは、雲南市、出雲市、松江市に水を供給する尾原ダム。
記者 昌子秀
「ダムの一部の地肌が見え始め、尾原ダム、貯水率がだんだん減ってきています」
島根県内も先月8日の梅雨明け以降、まとまった雨が降っておらず、3日8時時点の尾原ダムの貯水率68.3%。平年この時期の貯水率は83%で、およそ15%下回っている状況です。
出雲河川事務所尾原ダム管理支所 中村眞 支所長
「今後、雨が降らなければ、8月上旬位には、貯水率が50%を切るような状況にはなる」
去年、尾原ダムの貯水率は過去最低の21.6%となり、下流を流れる水の量を通常から70%減らしたことで、出雲市などで農業用水が不足しました。
そのため、今年は、梅雨明け以降、段階的に流量を減らしていて、3日現在は、通常の50%となっています。
出雲河川事務所尾原ダム管理支所 中村眞 支所長
「去年の経験を踏まえ、ダムを少しでも延命化させるというところで、ちょっとづつ早めから(流量を)絞っている」
今のところ、流量調整による影響は出てないということですが、今週にも渇水調整協議会を開催し、今後の対応を協議することにしています。
そして、水不足目前となっているのがこちらです。
記者 入江直樹
「刻一刻、水が蒸発しているんじゃないかと心配になるような、強い日差しです。かなり水位が下がっているのが分かります」
鳥取県西部を流れる日野川流域では梅雨明け以降、まとまった雨が降らず、先月の降水量は過去10年平均の33%に留まっています。日南町にある国管理の菅沢ダムでも、2日現在で貯水率が46.3%に下がり、ダム湖の周りを乾いた崖が囲んでいました。
こうした状況から国交省は日野川の取水制限を1日から15%に強化しました。
去年は7月14日に取水制限が始まり、31日に25%に達していた日野川。
去年ほどでは、まだないにせよ、上水道だけでなく農業、工業用水を含む制限のため広い範囲に影響が出ないか心配されます。
日野川河川事務所・有満命 事業対策官
「去年は8月の初めに雨が降って(取水制限)解除されてますけども、今年はまだ(予報に)雨のマークが見られないので。節水にご協力頂けたらと思います」
国交省では今後も十分な雨がなければ、自治体などと作る協議会で取水制限の強化を検討する方針です。















