さて、今週金曜は「大寒」。1年で最も寒くなる頃とされていますが、17日は松江で11.2度など、2月下旬から3月上旬並みの暖かさとなりました。先週から続くこの暖かさが思わぬところに影響を及ぼしています。
記者 日野彰紀
「鳥取は久々の青空となり、日差しが暖かく感じられます。」
17日の最高気温は浜田で11.7度、米子で10度など、2月下旬から3月上旬頃の暖かさとなりました。
街の人
「そんな寒くもないですもんね、今日」
「恐いです、このまま終わるとは思えないですね、去年おととし年末年始すごかったですから、近年ないんじゃないですか、こんな雪のない年越しは」
その影響は、早速食卓にも。
キャスター 小林健和
「冬といえば、やはり家族でテーブルを囲みながら味わう鍋。実はこの鍋用野菜というのがいま値下がり傾向にあるんです」
マルイ車尾店 青果担当 渡部大輔さん
「シュンギクであったりホウレンソウ、小松菜っていったところ、あとハクサイといったところが安くなってきている」
こちらの店では、ハクサイの4分の1カットが96円(税込)、シュンギク1束が268円(税込)など、年末と比べると1割から2割ほど価格が下がっているということです。
全国的に野菜の生育が順調に進み流通量が増えたことに加え、この気温も値下がりの要因とのこと。
マルイ車尾店 青果担当 渡部大輔さん
「暖かい日が長く続いているのでその影響で、鍋物商材が例年より1割2割くらい動きが悪い」
寒さが和らぐと、「さあ、きょうは鍋だ」という日も少なくなるようです。
一方でこちらは、天気とのにらめっこです。
ブランドイチゴ「よつぼし」をハウス栽培していて、毎年3月ごろからイチゴ狩りを楽しむこともできます。
大森ファーム 大森雄介代表
「(先週の)週の半ばまで晴れの日が続いたので(1月)15日がいちごの日ということでそこに向けてたくさん色が付いてたくさん出荷出来た」
この時期は変わりやすい天気で出荷量はピークに比べ落ちるため、ハウス内に導入されているが・・・
記者 木谷茂樹
「いちご栽培に適した温度を保つため気温が低くなるとこちら巨大なストーブ、土の中の温度を保つため温水が流れるボイラーを稼働させています。」
大森ファーム大森雄介代表
「(イチゴ栽培は)このハウスの温度が8度以下にならないように設定するので、日中太陽が出ればハウス内暖まるがくもりや雪や雨は日中でも(ストーブ)つける」
「(燃料は?)灯油ですね。」
イチゴに必要不可欠な日照。さらに日中でもハウス内の温度が2度を下回ると絶えずストーブやボイラーを稼働させますが灯油の高騰が続いています。
大森ファーム 大森雄介代表
「毎年のことだがくもりマーク、雪マークが天気予報で続いていると中々つらい。経費と手間をかけていちごをつくっております。」
冬特有のジグザク天気が続く中、農家は「晴れマーク」のイチゴ日和を願っています。