クマを人里におびき寄せる一因にもなっているとされる放置された果樹「放置果樹」。
伐採も呼び掛けられていますが、その撤去、簡単ではないようです。
クマが冬ごもりを前に栄養を蓄えるこの時期、人里近くで甘みを増すのが柿。放置された柿がクマをおびき寄せる原因にもなっています。
特産の富有柿の収穫がピークを迎えた鳥取県南部町。
柿農家 赤井富雄さん
「自分が植えた柿もあるんだけど、古くから受け継いだ柿もつくってきた経験上やっぱり地域の産物として富有柿というのがここにはあったんです」
代々受け継がれる柿ですが、高齢化と担い手不足により放置された柿の木「放置果樹」もあると言います。
柿農家 赤井富雄さん
「これは現在も栽培されている果樹園です。これは数年前からつくる方がいなくなって放任地になっている状況」
長年受け継がれてきた柿の木は、所有者が分からず行政も対応しにくいだけでなく、生産者が高齢化することで「放置果樹」の伐採もままなりません。
柿農家 赤井富雄さん
「自分ができなくなったからといってほったらかしにされているとやっぱりそういうことは考えていかないといけない時代なのかなと思う」
南部町 産業課 益田良介 課長補佐
「年間を通じた栽培体験会を行っており、新しい農業者の参入の動機付けということで体験して頂く取り組みを進めています」
柿の木を新規就農者につなぐ対策も進められているものの、放置果樹を減らすのは簡単なことではないようです。















