冷え込みが強まるこの時期、ストーブなど暖房器具の"使いはじめ"には注意が必要です。
こちらは、正常な灯油と変質した灯油を使ったストーブで燃焼実験を行った映像。

消火ボタンを押すと、正常な灯油を入れたストーブはすぐに火が消えましたが、変質した灯油の方では、芯が上まで上がりきらず、火が残ってしまう様子が確認できます。
NITE・製品評価技術基盤機構によりますと、このような長期間使わなかった灯油をストーブに使用し、火災や異常燃焼につながる事故の発生があるということです。
また、使用前にストーブを清掃しないと、燃焼筒の下にたまったホコリなどが空気の通り道の妨げとなり、不完全燃焼を起こして一酸化炭素が発生し、中毒となるおそれもあります。

NITEでは、2018年度から2022年度までの5年間で、石油ストーブなどによる事故が、全国で269件報告されているとしています。
暖房器具を使い始めるこの季節、灯油は毎年新しいものに入れ替えること、使用前には必ず清掃と点検を行うことが、火災や中毒事故を防ぐための第一歩です。
そして、30日も寒い朝となる見込みです。
火の取り扱いはもちろん、霜がおりる可能性があるため農作物の管理にもご注意下さい。
また、日中は20度前後となる見込みですので、寒暖差にも注意が必要です。















