12月に入り本格的な寒さとなる中、電気代やガス代の高騰は様々な影響をもたらしています。
そして、それは冬の風物詩にも…。


鳥取県米子市にある、動物との触れ合いが楽しめる「大山トムソーヤ牧場」。
急な寒さに堪えている動物たちの中、寒さに弱いカピバラはヒーターで暖をとっていました。

寒くなると動物たちにもかかせない暖房。
しかし、施設側には今年ある心配が…。

大山トムソーヤ牧場 大谷誠代表取締役
「寒さに弱い動物たちのところはヒーターとか使いますので、やっぱりしっかり電気代はかかってしまうのかなと思います」

そう「電気代」。
暖房器具はすべて電気を使うタイプで、節電対策として、馬小屋やミニブタ小屋では「わら」も置くことで、より暖をとれるよう工夫しています。

また、契約していた電力会社の値上げを受け、9月から電力会社を変えたということです。

さらに、冬の風物詩ともいえるカピバラ用の温泉。
電気ではなくガスを使用しますが、ここにも値上げの波が…。

大山トムソーヤ牧場 大谷誠代表取締役
「ガス代の方とかも少しずつ上がっていると言っていますので、ちょっと気にしていますね」

一方、冬の風物詩といえばイルミネーション。
ここにも影響が…。

12月2日から米子市内の複数の施設で開催されている「マチノヒカ★2022Winter」。

そのうちのひとつ、米子コンベンションセンターでは、約1万2千球のLEDライトが輝いています。
そして、屋根は舞台照明用のカラーフィルターを使い、7色にライトアップされています。

米子コンベンションセンター 小野寺祥史さん
「虹色の明かりでみなさんが元気になって、1人でも多くのみなさまの笑顔につながればということで」

しかし…。

キャスター 薄井靖代
「あちらレインボーカラーのライトアップ、ただ平日になると様子がかわるんです」

平日の夜に訪れてみると…、なんということでしょう、真っ暗です。

米子コンベンションセンター 小野寺祥史さん
「ホールの屋根がLEDでない照明を使っていまして、消費電力が少し高いということで、ここだけは土日に限定して点灯するという形をとらせていただいています」

ライトアップ自体の中止も検討しましたが、館内の節電を行うなどして、なんとか開催することにしたということです。

米子コンベンションセンター 小野寺祥史さん
「また来年も規模を拡大させてできればなと思っております」

電気やガスの高騰は、冬の風物詩に暗い影を落としています。