ビッグデータを用いて温泉旅館の宿泊者数を半年先まで予測できるシステムが完成し、勘に頼っていた旅館業務を効率化できると期待が高まっています。

「とっとり宿泊予報プラットフォーム」は鳥取県や県内の旅館のほか、システム会社などで作るコンソーシアムが開発し、このほど平井知事に報告しました。

全国的な宿泊予測や地元の気象やイベントの情報、各旅館の宿泊者数などからAIが旅館単位で半年先まで宿泊者数を予測します。

これにより、売上をできるだけ落とさない休館日の設定のほか、需要に合わせた価格設定。旅行代理店やネット予約などに、どのグレードの部屋を振り分けるかなどを効率的に実施できるようになります。

鳥取県観光DXプラットフォーム推進コンソーシアム中島伸之代表
「適切な人員、適切な仕入れ、こういったものを可能にすることで、できるだけ効率の良い経営を進めていくことができるんじゃないかというところが一番になります」

コンソーシアムでは、デジタル化が遅れている県内の旅館への普及に努めていくことにしています。