体の右半分、オス側は体長4.3センチ、左のメス側が体長3.3センチ。出現する確率は数万匹に1匹といわれ、非常に珍しいといいます。

一般的には生殖能力はなく、正常な個体と比べ生命力が弱いとされていますが、サヒメルでは元気に過ごしているとのこと。夏休みで訪れた家族連れも、不思議そうに説明を聞きながら珍しいクワガタに見入っていました。

三瓶自然館サヒメル 皆木宏明さん
「野生個体で野外で見つかったものなんですけど、採取されてからも元気にエサも食べていますし、おそらく飛べます。いまのところ元気に活動しています。このクワガタを見ていただいて昆虫の不思議だったり、身近な環境に興味を持っていただくきっかけになればいいかなと思っています。」

オス・メス両方の特徴を持つ“ジェンダーレス”なクワガタ。
生きている間はサヒメルの本館ホールで展示され、展示後は標本にして保存したいということです。