新しい病棟建設などを計画している鳥取大学医学部附属病院(鳥取県米子市)が、病院と一体となったまちづくりを考えようと、フォーラムを開きました。

鳥取大学 原田省 学長
「この地域のランドマークになって、この先50年100年輝き続ける病院になろうとしている」

11日鳥取県米子市で開かれた「とりだい新病院と描くこれからのまちづくりフォーラム」。

米子市と鳥取大学医学部附属病院、それに「鳥大病院と米子の未来を考える会」が初めて開いたもので、今年4月に発表された新病院の基本構想を受け、周辺地域のまちづくりなどについて意見を交わす場として企画されました。

鳥大病院は、施設が30年以上経過し老朽化が進んでいることから、新しい病棟などの建設を市が所有している湊山公園の一部に計画しています。

フォーラムでは新病院や周辺まちづくりに関する講演や、パネルディスカッションが行われ、出席した防災庁設置準備担当大臣も務める赤沢経済再生担当大臣は、再整備後の新病院が南海トラフ地震発生時の最後の砦になり大きな機能を果たすと期待を込めました。

赤沢亮正 経済再生担当大臣
「いざ南海トラフの地震が起きたとき、ここが本当に日本海側の拠点になって、太平洋側で大変大きな被害、こうした我が国を救うための拠点になる。私も、全力で務めを果たしていきたいと思う。しっかりと力を合わせて夢を実現しましょう」

新たな病院は、2029年度に着工を予定していて、最先端の医療技術とともに、街全体の活性化に期待が高まります。