島根県西部の山沿いで大雨が観測された一方で、平野部では8日も雨が降りませんでした。
梅雨明けから10日以上、降水量ゼロの観測地点も多く、島根県ではダムの渇水調整も始まっています。

キャスター 小林健和
「久しく米子の空で雨雲を見ていない気がします。きょうもきれいな青空が広がり、日ざしの下ではどんどん肌が焼けていきます」

真夏の暑さが続く山陰地方。
8日も午前中から気温がぐんぐん上昇し、午後2時時点で島根県の川本では36.6度と今年最高を記録しました。

街の人は
「暑いですね」
「タオルで汗を拭いたりとか、冷たいグッズも最近はよく売っているので、そういうのを使って何とかしている」雨はしばらくみてないですね」

梅雨明けから10日。
山陰両県の気象台によりますと、中国地方で梅雨明けしたとみられる6月27日以降鳥取と島根の降水量を観測するすべての地点で、7日まで、降水量ゼロが続いていたということです。

短い梅雨と史上最も早い梅雨明け。
今月に入っても、まとまった雨が降らないことから、島根県ではダムの放水量を減らす措置が始まりました。

記者 八幡真和 
「こちら、雲南市の尾原ダムです。あちらをご覧ください。対岸の部分、緑の木々の下。貯水量が減ったことで、土があらわになっているのが確認できます」

雲南市、斐伊川の上流。
国土交通省が管理する尾原ダムでは7日、貯水率が72.6%となり、水流量を30%減らす渇水調整に入りました。

斐伊川はおもに農業用水として利用されていますが、今後も雨が降らない日が続くことが予想されることから、国交省では、流域の住民に節水を呼び掛けています。

一方、県が管理する三隅川流域、浜田市の御部ダムでは、7日、貯水率が6.6%まで減少。
発電や治水を目的としたダムのためきのうから御部ダム発電所の運転を停止し、放流量をおよそ76%減らす措置が始まっています。