家計に大きな打撃を与えている円安ですが、10日からは逆に急速に円高が進むなど、不透明な状況が続いています。
こうした状況に翻弄される形で娘の学費にと貯めていた300万円が使えなくなっているという女性がいます。
一体どういうことなのでしょうか?
「眠ってしまったのは300万円くらいです。」
こう話すのは、現在は韓国のソウル近郊に住んでいる鳥取県出身の田中さん(仮名)です。

2022年4月まで日本に住んでいましたが、家族の都合で韓国に移住。
その際に、日本で貯めていた約300万円の現金が、韓国でタンス預金になっていると言います。
理由は、急激な円安です。
田中さん(仮名)
「娘がアメリカの大学に進学したいという希望がずっとあったので、お金もいるよねということで。いざ娘がアメリカに渡米するという時にどんどんドルの価値が上がっていっている時でしたから、いま換金するのが良いのかな?とふと思ったのがあって…
結局換金せずにそのまま、日本円は韓国でも換金できず、ドルにも換金できずで、タンス預金になってしまっている状態です」

アメリカの大学へ進学を希望していた娘の学費として貯めていたという300万円。
ドルへの両替を検討していましたが、3月から5月にかけてドル円相場が1ドルおよそ115円から130円へと一気に下がったため、様子を見ることにしました。