島根県は2日、新たに453人の新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表しました。
前日1日の発表は524人と、感染者数の増加がみられる島根県。
この感染傾向を、県の担当者はどうみているのでしょうか。


島根県感染症対策室 田原研司室長
「(第7波ピークからの)減り方が9月の下旬あたりから鈍ってきました。いわゆる下げ止まりの状態です」

10月の島根県の感染者数をみると、200人台から300人台で推移していて、県では、第7波の延長線上で下げ止まりが続いている状況と見ています。

また、直近の推移では増加傾向に転じていて、年代別では10代と、その親世代にあたる30代から40代で増加がみられることから、家庭内感染が一因であると分析しています。

島根県感染症対策室 田原研司室長
「19歳以下の子どもたちの世代に多いというのは、第6波、7波も同じだが、現在もその状況は続いています。(10代以下で顕著なのは)5歳から9歳、保育園、幼稚園、小学校低学年に相当するが、児童福祉施設にクラスターが多い」

さらに、国内外での行動制限が緩和されたことで、今後、感染力の強いとされるオミクロン株の変異株などの流行に警戒を強めています。

島根県感染症対策室 田原研司室長   
「BA.5の亜系統としてBQ.1.1、ケルベロスいう名前が付いています。今後、世界的に広がるかどうか、水際対策はほとんどないので、日本でも流行が起こる可能性は十分にある」

島根県は引き続き、基本的な感染症対策とオミクロン株対応ワクチンの接種の検討を呼びかけています。