客は
「ここできなかったら倉吉までバスで行くんですよ、買い物にね。だから良かったですよ、なかったら大変ですわ、ここなかったらね。」
「なんか足らんなあと思う時寄らせてもらうのに便利がいいな。」

ただ、Aコープの経営も立ち行かなくなった関金地区、新しい店だからと言って買い物客が劇的に増えるわけではありません。

関金地区振興協議会 牧田皓司会長
「最初の頃はまあ良かったんですが、徐々にお客さんが減りまして、半分ぐらいに減ったのかな、そういうことで赤字が続きまして、やむなくもうこれは続けられないということで閉店を決断しました。本当に残念で断腸の思いです。」

地元の熱意に動かされて運営に手を挙げた真庭市のスーパーからは、赤字が続いていること、働き手が不足していることなど課題が突き付けられました。
しかし、人口が限られ、高齢者が多い関金地区に、すぐに解決策を打ち出すほどの力はありませんでした。

店舗を確保したことなど開店への地元の熱意と努力は特筆すべきものでしたが、人口が少ない地区でずっと続けて店を維持することは容易ではありません。
民間企業が運営する以上、採算性の壁が立ちはだかります。
例えば行政からの支援は店舗の施設面にはありますが、1店舗の販売促進にまで踏み込むことは難しい面があります。