1960年の平均寿命は男性が65歳、女性は70歳でした。
その頃の名残りで、今でも80歳というのがキャラメルを贈る「長寿」としての区切りになっているとのこと。
そして、キャラメルになった理由がもう一つあるのではないかと教えていただきました。
伯耆文化研究会 根平雄一郎会長
「涙の一粒もね、このキャラメル一つなめることによってその悲しみがね、少しでも減ればというね、そういう良さもあるのでご長寿をお祝いするという、あやかるということに合わせて、そういうことで会葬礼状に、キャラメルを添えてお配りするっていう風習が、広がっていったんじゃないかなというふうに思います。」
境港周辺で受け継がれるキャラメルの香典返し。
そこには1粒に込められた人々の思いがありました。