葬仙 境港エリアマネージャー 幸山正人さん
「満80歳以上の亡くなられた方に関して、葬儀にお香典を出されたときに香典のお返しと合わせて、長寿にあやかりこの森永のキャラメルを一つずつお渡しをするっていうのが、地域の風習になっております。」

境港から弓ケ浜半島にかけて広まった風習で、こちらの葬儀場では500個のキャラメルを常備しているということです。

葬仙 境港エリアマネージャー 幸山正人さん
「以前は甘いものが重宝されて、あんパンを送ったっていう時期もあったらしいですが、あんパンだと日持ちもしなく、合わせてチョコレートの時期もありましたが、チョコレートだと寒さ暑さに弱く、なかなか対応ができないというのがありましてこの地域ではキャラメルをお渡しするというのが、風習になったらしいです。」

故人の長生きにあやかれるように、そして、甘いものが貴重だった時代に始まった風習が今でも根付いているということでした。

ちなみに、森永のキャラメルが選ばれているのは、天使がついたパッケージに意味があるとのことで、故人の旅立ちにちなんで、ということだそうです。

さらに深堀りすべく、取材班は鳥取県西部地区の歴史を研究している根平雄一郎さんの元へ、話を聞きに行きました。

伯耆文化研究会 根平雄一郎会長
「戦後に始まった風習でして、戦後まもなくはやはりもう貧しい時代でしたから、始まったのはね、やっぱり60年代、高度経済成長が、どんどん進んで、生活が割と豊かになってきた頃から」