よりリアリティーを追求し作りこみました。
23日から鳥取県鳥取市で始まる「鳥取三十二万石お城まつり」に合わせて、鳥取城を紙メインで再現した立体モデルが10年ぶりに一般公開されます。
鳥取市の国の重要文化財・仁風閣。
記者 齊尾和之
「150分の1サイズで精巧に再現されているのは鳥取城、このほど10年ぶりに一般公開されます」
紙をメインの材料に作られた鳥取城。
山上の丸と二ノ丸などを有する山下の丸が細部にこだわって、立体的に作られています。
制作したのは、鳥取市のアマチュア郷土史研究家・神谷佳友さん。
鳥取城の跡地を実測し、残された写真や絵図などをもとに2006年から約3年かけて最初のモデルを製作しました。
神谷佳友さん
「いろいろな細かい部分のバージョンアップを都度しているので、同じものは何もない」
以前に取材したときの立体モデルと比べ、今回公開されるものは一目見ただけで違うと分かります。
神谷佳友さん
「こういう色だったんですよ。リアルにしました、リアルを追い求めて」
大きく変更したのは石垣。実際に見た際の色味に近いものに変更しました。
さらにより実物に近づけようと、格子窓などをリニューアル。立体感が増しました。
そしてまわりの風景もより現実的に。山々の表現に使われているのは、鉄道模型などに使われる苔を乾燥させた素材・ライケンです。
復元計画が進む鳥取城跡の在りし日の姿を想像してもらおうと、今回、一般公開することになったということです。
仁風閣 坂根達哉館長
「史実に基づいたということだが、細かい描写でおもしろく、迫力を
感じています」
神谷佳友さん
「どこの城もそうだが、大体見上げるもの。見上げる角度が一番かっこいいので、見上げる角度で見てもらうのがベストなアングルです」
他にも、現在の風景に鳥取城跡を再現したペーパークラフトなども展示される企画展は、鳥取市の仁風閣で23日と24日に開催されます。