山陰各地で広がるイノシシやクマなどの鳥獣による農作物への被害。
島根県では、2015年から鳥獣専門職員を採用し、その対策に乗り出しています。
最前線で活躍する鳥獣専門職員が担う役目とは?

畑にやってきたイノシシの映像。
電気柵に触れ、驚いて逃げていく様子が映されています。

一方、こちらのイノシシは、電気柵には触れず、そのまま後ずさりして、逃げていきます。

「柵の内側で、とても美味しい思いをしていると『またきょうなら大丈夫かもしれない』と何度もやって来るが、いったん(柵に)触れた後は、柵にあまり近づきたくないっていう」

そう説明してくれたのは、島根県東部農林水産振興センターの鳥獣専門調査・指導員、杉原瑞菜さんです。

全国的に鳥獣被害が相次ぐ中、島根県では、野生動物の生態などの専門的知識を持つ鳥獣専門職員を採用。
現在16人を県内各地に配置し、対策に取り組んでいます。

島根県東部農林水産振興センター雲南事務所 鳥獣専門調査・指導員 杉原瑞菜さん
「誰に相談すればいいのかっていうのが分からないよりは、身近に聞ける人がいるとか、何かあっても一緒にやってくれる人がいるのは、地域の方にも心強い面があるのではないかと思う」