次に、クマの対策現場を見せてもらいました。
カキの木の下から2メートルほどトタンが巻いてあります。

「朝とかに、枝が折れてたりとか、木に爪痕があったということで、『この木にもクマが来てる』ということで」

写真には、カキの木につけられたクマの爪痕。
するどい爪痕が残っています。 
そこにトタンを巻くと仮にクマが来たとしても、爪が立たず登れなくなります。

その他、実を木に残さず収穫する、必要なくなった木は、切り倒してしまうことも対策のひとつということです。
こうしたひとつひとつの小さな対策を地域と行政が連携して進めることが、被害防止には必要となります。

島根県東部農林水産振興センター雲南事務所 鳥獣専門調査・指導員 杉原瑞菜さん
「どこでも、みんなが同じようにきちんと柵を張れたり、対策が出来ていれば、その集落ではあまり、動物が美味しい思いができないので、近づきにくくなる。あとは、やっただけで終わりじゃなくて、『この対策はどうだったか』というのを振り返ることで、さらにみんなで共通の意識を持っていく」

島根県の鳥獣専門職員は、被害削減に向け、大きな役割を担っています。